めぐるルート(完)
(・_・)
ついに来てしまいました。明確な「ハズレ」が……。先に断っておく。別に私はめぐるが嫌いなわけではない。因幡めぐるというキャラクター自体には他のキャラに引けを取らないポテンシャルがあったと思う。問題なのはプロットです。端的に言うとめぐるルートのプロットは物語として最低レベル。それが全部足を引っ張った。
最も顕著に駄目な点は構成。ルート全体のだいぶ序盤の方で「隠された真実」系の山場を迎えてしまったがために、以降がほぼ蛇足になった。正直めぐるが号泣した翌日からもう蛇足といって良かったのだけど、特に酷いのは一回セックスしてから。それ以降、かんっぜんにいらないです。一文字も観なくて良い。ただイチャついているだけ。「ただイチャついているだけ」を楽しめるタイプの人間はそれでいいのかもしらんが(後述)、私は前々から言っている通り「『可愛さ』や『萌え』単品はコンテンツ足り得ない」と考えているので、チャプター9のすべては「味のしない何か」の無限上映でしかなくホイールを全力で回し続ける作業でしかなかった。だってさ、びっくりするほどヤマがないのよ。盛り上がりがないとかいうレベルじゃない、起伏が一切ない。物語と呼ぶのもおこがましいレベル。
次に駄目な点はシンプルに回収不足。色々理由をつけて誤魔化そうとはしていたが、めぐるの病気の詳細、ちーちゃんについて、何もかも説明不足のまま終わった。あれで踏ん切りがついたというのも説得力にかけるしまるでスッキリしない。
というわけで今までの3ルート(和奏、戸隠)の中だとダントツで程度の低いルートだったんですが、信じがたいことにめぐるルートが一番良かったと考える勢力もいるらしい。どっちがドミナントなのかまではわからないが、いるにはいる。人間ってわからんもんやな……おそらく「ただイチャついているだけ」を楽しめるタイプなんでしょうね。うーん……それで言えば和奏ルートもただイチャついているだけといえばそうだったのかもしれないが、私は一番楽しんだしなあ。けっきょく可愛さの問題なんだろうか。確かに正直めぐるは最後までそんなに可愛いとは思えなかった。中盤までは生意気だし、後半からは都合が良すぎる。「男にとって都合のいい女」然としすぎていてむしろ不気味だった。キャラ変わってるし。チャプター7?あたりの付き合ってはないけど好きって気持ちに気づいたあたりは可愛かったけど、一番可愛かったのが映画館疑似デートのシーンなんて詮無いぜ。
はぁ……ゆずソフトには期待していただけにがっかりです。紬っちと綾地さんで救われることを願う。めぐるルート信者勢力はむしろ綾地サンルートが微妙とか言ってるっぽいので逆に信頼している。
某サイトに従うままに戸隠さんからはじめたけど、めぐるから始めたほうが良かった気がする。そう書いているサイトも結構ある。でもコレ最初にやったら最悪その時点で切ってたかもしれんし、なんとも言えんね。
なんとかフォローするなら、アフターストーリーはめぐるが一番良かった。以上。待ってろ紬ライフ!!