azulicat/『怪人二十面相』 感想

Created 2023-01-16 21:22 Modified Mon, 16 Jan 2023 21:22:30 +0900
  617 Words

江戸川乱歩?だっけ?っていうの君?の怪人二十面相を読んだ。
明智小五郎シリーズは初めてではない。屋根裏の散歩者を先んじて読んでいる。が、あれは明智が出てくるのがだいぶ後なのでなんとなく明智小五郎シリーズっぽくないかもしれない。しらんけど。
今作は多分シリーズでは一二を争うほど有名?なんだろうか。とりあえず読了したけど、正直現代のラノベ以上にラノベ感がすごかった。一応ホームズもある程度読んだが、ホームズとは比べ物にならない程にラノベ臭がする、端的に言えば俺TUEEEEEが過ぎる。地の文で囃し立てられまくるとちょっとどうしようもないっすね。ラノベっていうか児童書と言ったほうが適切かもしれん。推理小説系は勝手に高尚なイメージを持っていたので色々と面食らった感は否めない。
面白いか面白くないかで言えば……まあ、よかったんじゃないすかね。間違っても人生を変えるような本ではないし、トリックも比較的読みやすかったけど、怪人二十面相のキャラはそんなに嫌いではなかった。どっちかというと明智にあまり好感が持てない、終始。強い言葉を使うならばホームズの猿真似をした劣化版感が拭えない。『屋根裏の散歩者』はけっこう好きだったんですけどね。あっちのがいくぶん面白かった。
そんな感じっす。そこそこ長い(いちおう長編という括り)割にはサクサク読めたかな。読みやすさという意味ではかなり平易だったと思う。さっきも言ったように児童書として見る分には優良な一冊。



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