思ってたより難しい映画だった。評価値がやたら高い映画だったので期待値がだいぶ高かったが、超えた感じこそないもののまあまあ面白かった。
特筆すべき点はひとつ、「ありふれたハッピーエンド」の破壊である。これは流石に度肝を抜いた。終盤までかなり堅実なハリウッド構成に則っていたのだから、ハリウッドらしく男女結ばれてハッピーエンドだと誰もが予測してしまうのを綺麗に逆手に取られた。これは相当なギャンブルだったはずだが、構成が巧いのでそこから「外す」終わり方にしても綺麗にまとまっている。
一方で、そうまでして外す必要があるような話だったかは疑問。ありふれた設定にありふれたハッピーエンドにしても鑑賞後の感想はあんまり変わらない気がする。
最後以外特に跳ねた点がないこの映画がなぜそこそこの満足感を保証しているかといえば、音楽のよさにほかならないのだと思う。劇中曲は軒並み良かった。映画としては観客の感情操作がやや下手だった印象。純粋に誘導したい方向がわからない場面が節々で見られたし、サスペンディングは観客にコストを払わせる行為だから、緊迫させられた時間に見合った成果がないとうまくいかない。
あと純粋に直近でP5Rをプレイしていたせいで、似たテーマならあっちのがうまくやっていたなという感じ。
なんか後からじわじわ脳内評価があがっていきそうな作品だなと思いました。以上。
「ラ・ラ・ランド」の感想を読んでると、各地で違うバージョンが上映されてるマルチエンド作品っぽい。
— hawk (@hawk_v) March 4, 2017
自分の見たのはセブ視点トゥルーエンドだったんだけど。それで、○○○○○○の方が○○○○○○。
ミアのグッドエンド上映が多かったのかな。 https://t.co/4aj0JVDQyq
ところでこんなものを視たのだが、マジなんだろうか。だとしたらだいぶ印象変わるけど、これ以外にソースがない。